甲斐駒黒戸尾根
暑いのは苦手なので、夏はやはり標高の
高い山に行きたいです。
大阪に住んでいる時は比較的北アルプス
が近かったのですが、埼玉からだと南アル
プスがアプローチしやすくて便利。
なので、今回は南アルプスの甲斐駒ケ岳
に登ってみます。
黒戸尾根から頂上往復コースです。
登山口の竹宇駒ヶ岳神社の駐車場には
午前3時過ぎに到着。
少し仮眠をして、4時半頃に出発しました。
今回はランニングサークル仲間のKさん
と一緒です。
まだ薄暗い林道を、のんびり下っていくと
竹宇駒ヶ岳神社(標高770m)に到着しました。
すぐに吊橋で尾白川を渡ります。
空はだいぶ明るくなってきました。
黒戸尾根と言えば、日本三大急登の
ひとつに数えられている尾根です。
8kmちょっとの距離で2200m以上登ら
なくてはならないとのこと。
だいぶ前に、黄蓮谷へ沢登りに来た
時以来なので、どんなところか記憶が
曖昧です。
吊橋を渡り、尾白川渓谷の散策路を
わけると急登が始りました。
朝一の急登は心拍が上がって苦しいです。
Kさんもペースが上がらないようです。
横手からの登山道との分岐点です。
急登ばかりではなく、時々走れるところも
出てきます。
尾根の下部は気持ちの良いブナ林です。
なんとなく奥秩父や紀伊半島の山を
思い出しました。
尾根が痩せてくるとまもなく刃渡りに到着。
両側が切れ落ちた岩場ですが、通過は
容易です。
刃渡りから鳳凰三山方面の景色です。
黒戸尾根の下部では貴重な展望所です。
刃渡りを過ぎるとハシゴ場が出てくるよう
になりました。慎重に登れば安心のしっ
かりしたハシゴです。
刀利天狗(2049m)の祠です。
この尾根は山岳信仰の面影が色濃く
残っています。
黒戸尾根の上部を眺めると残念ながら
ガスがかかっているようです。
今まで登ってばかりですが、五合目手前で
少し下りになります。
五合目小屋跡にはもう建物はなく昔小屋が
あったであろう敷地が残っている程度です。
五合目(2262m)には石仏群が安置され
ていました。この先はハシゴ場が連続
するようになります。
吊橋を渡りハシゴを登ります。
高度感のあるハシゴもありました。
こちらはクサリ場です。
そうこうしているうちに七丈小屋に到着。
ここは営業小屋です。
水も有料で手に入ります。
七丈小屋を過ぎても、ひたすら登ります。
ガスがかかってきて景色は真っ白に
なってきました。
こうなったら、ただただ登るだけです。
岩場が多くなりますが、登山道は整備されて
いるので問題ありません。
森林限界を超えると、景色が開けるはず
ですが、真っ白。
甲斐駒独特の白い砂が出てくると
まもなく頂上です。
頂上の祠にはわらじがぶら下がっていました。
甲斐駒ケ岳(2967m)のてっぺん
何も見えません。
ガスが晴れるのを期待して、少し頂上で
時間を潰します。
空は時々青空が見えますが、まわりは
真っ白。残念ですが、下山にかかります。
頂上から黒戸尾根方面の展望です。
帰りも来た道を戻ります。
クサリ場を慎重に下っていきます。
こちらも慎重に下りました。
七丈小屋と五合目小屋跡で少し休憩し
あとは一気に登山口まで下ります。
下界が近づくほど夏の暑さになってきました。
尾白川渓谷ではたくさんの家族づれが
水遊びをしていました。
竹宇駒ヶ岳神社をお参りしてから駐車場
まで戻りました。
さすが日本三大急登の尾根だけあって
登り応えのあるコースです。
ここはタイムトライアルのコースにもなって
いるらしいので、一度チャレンジしてみても
いいかも。
2016.07.30 17.9km
累積上昇高度 2559m
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