越後三山周回
越後方面もそろそろ秋色に染まっている
頃かと思い、越後三山を周回することに
しました。
越後三山とは越後駒ヶ岳、中ノ岳、八海山
の三山を指すとのことです。
駒ヶ岳と中ノ岳は沢登りと山スキーで
それぞれ思い出深い山なので再訪する
のが楽しみです。
深夜におおくらの森駐車場-に到着。
ここを起点にして反時計回りに周回します。
午前3時過ぎ、まだ真っ暗な中を出発。
車道を少し走ると、大倉口の里宮(坂本
神社)に到着です。(標高260m)
ここから登山道が始まります。
修験道の山らしく宗教的な碑などがたくさん
建っていました。
暗闇の中をライトの明りを頼りにひたすら
登っていきます。
三合目にある風穴です。
周囲は真っ暗ですが空にはお月さんが
丸く輝いています。
4時20分ころに四合半の分岐に到着。
ここで大崎口からの登山道と合流します。
道も良くなりました。
このあたりは快適に走っていけます。
六日町方面の夜景も綺麗に見えます。
5時前に女人堂(1370m)に到着。
女人堂小屋のお手洗いには自転車?
水を流す代わりにペダルを漕いでおがくず
を攪拌するシステムのバイオトイレでした。
さらに進むとクサリ場が出てきました。
あとに出てくる八ツ峰のクサリ場に比べ
たらラクショーです。
だんだん西の空が明るくなってきます。
日の出までには景色の良い場所に
行きたいところです。
薬師岳(1653.8m)に到着しました。
時刻は5時20分。
千本檜小屋に着く頃には明るくなって
きました。
八ツ峰に向かう途中から千本檜小屋を
振り返ります。山は秋の景色でした。
どんどん進むと稜線から外れてトラバー
ス道になりました。
どうやら、間違って八ツ峰の迂回路に
入ってしまったようです。
迂回路にもクサリ場があって一筋縄では
いけません。
しばらく迂回路を進むと月の池付近から
八ツ峰に向かう道が出てきました。
この道を使い八ツ峰縦走路に進路を
修正します。
目の前の岩壁は摩利支岳です。
縦走路に戻ると、釈迦岳と摩利支岳の
中間あたりでした。
稜線から見る摩利支岳。
真ん中の溝にあるハシゴを登ります。
その後にクサリ場を通過し摩利支岳の
てっぺんに到着。
来た方を振り返ります。
摩利支岳から大日岳を眺めます。
大日岳にはこのクサリ場から登ります。
背面が切れ落ちた岩壁なので精神的に
よろしくないです。
大日岳(1720m)のてっぺんです。
ここが十合目らしいです。
遥か先にこれから向かう中ノ岳が見えて
います。
大日岳の下りは長い一本鎖です。
角度が急なので足場をさぐりながら降りて
いきました。
これで、ほぼ危険地帯は終了。迂回路も
合流してきます。
大日岳を振り返ります。
そろそろ東の空が赤く染まりだしました。
午前6時前。日の出の時間です。
大日岳も赤く染まっています。
赤く染まる八海山
入道岳への登りです。
先ほどまでの岩場の雰囲気からガラッと
変わりました。
6時15分。入道岳(1778m)に到着しました。
八海山周辺ではここが最高地点です。
ここから中ノ岳まではアップダウンも多く
手強い縦走路になります。
朝日のあたる縦走路を進みます。
まずは五竜岳までくだります。
五竜岳に到着です。阿寺山への分岐が
あります。
さらにどんどん下ります。
先ほど通過した入道岳を振り返ります。
さらに下ります。左側には以前遡行した
真沢が見えてきました。
時折、岩場やクサリ場が出てきます。
細かいアップダウンを繰り返して進んで
いきます。
入道岳もだいぶ遠くになりました。
なかなか手ごわい区間ですが景色が
素晴らしいのでなんとなく楽しく進めます。
なんといっても思い出深い真沢の眺めが
ノスタルジーを誘います。
関門ノ滝や幣ノ滝が見下ろせて感慨深い
です。逆くの字滝も見えました。
縦走路は登り基調となってきました。
目の前に出てくる斜面をひたすら登る
のみです。
今朝、中ノ岳避難小屋を出発された二人
組の登山者とすれ違いました。
人気の少ないところで人に会うとうれしい
ものです。
豪雪地帯特有の白く磨かれた岩壁が
印象的です。
急斜面を登りきると開けた景色に変わり
ました。
御月山とその奥に中ノ岳が見えています。
越後駒ヶ岳も美しい姿を見せました。
8時45分。御月山(1821m)に到着。
八海山の展望です。
これから向かう中ノ岳が目の前に見えます。
ここからは祓川まで少し下ります。
祓川源頭は別天地の雰囲気です。
沢から水を補給できます。
ここから中ノ岳まで登りかえしていきます。
登りきると中ノ岳の避難小屋があります。
そこから少し南へ進むと中ノ岳のてっぺん。
9時25分。中ノ岳(2085.2m)に到着。
これで越後三山のふたつ目に到達です。
ここは真沢を詰めた時以来2回目。
越後の山々が見渡せるとても気持ちの
よい頂上です。
頂上にはソロの登山者が二人いらした
のでしばし雑談タイム。
休憩もできたので、越後駒ヶ岳に向けて
出発します。
八海山から中ノ岳ほどではないですが
こちらもアップダウンがそこそこありそう。
お天気も良くて暑いくらいで木陰が気持ち
良いです。
この時間帯になると、駒ヶ岳から縦走
してくる登山者と何組かすれ違いました。
駒ヶ岳がなかなか近づきません。
左手は水無川北沢、右手は北ノ又川の
源流が深い谷をえぐっています。
とても贅沢な景色です。
グシガハナの向こうには今朝通過した
八海山が見えています。
11時半。越後駒ヶ岳(2002.7m)に到着。
ここは以前、山スキーできましたが
頂上は雪に埋もれていたのでもっと広い
印象でした。
こちらは百名山ってこともあってか、たくさん
の登山者で賑わっていました。
駒ノ小屋方面の展望。遠くに奥只見湖が
見えています。
20分ほど休憩してから出発。
来た道を少し戻っていきます。
先ほど通った中ノ岳からの縦走路が
良く見えます。
途中の分岐でグシガハナ方面に向かい
、最初は階段を下っていきます。
グシガハナへの縦走路です。
中ノ岳方面を見ると、正面に先ほどの
祓川源頭から一気に250m落とす祓川
大滝が見えています。
グシガハナを過ぎると一気に下ります。
さよなら中ノ岳。
八海山もまたいつか。
ひたすら急下降。目の前の斜面をたんたん
とこなしていきます。
両サイドから沢の音が聞こえてきますが
沢床が一向に近づいてきません。
水無川源流が見えてきました。
しかし急下降はまだまだ続きます。
13時半頃、ようやく十二平登山口に到着。
ここからは7kmほど林道を走るだけです。
高倉沢やオツルミズ沢の出合を眺めながら
ジョグペースで走ります。
途中から自転車専用道路を使いました。
振り向けば越後駒ヶ岳。
14時過ぎにおおくらの森駐車場に戻って
終了です。
走れる場所が少なくて、トレラン向きでは
ないですが、景色が最高で素晴らしい
コースでした。
2016.10.15 29.2km
累積上昇高度3456m
最近のコメント